医療措置入院、医療保護入院、任意入院の概要

医療措置入院、医療保護入院、任意入院の概要

精神病院への入院に関して

医療措置入院、医療保護入院、任意入院の概要

東京大学教授の哲学者　石原孝二氏の仰る言葉には、医療保護入院や医療措置入院についてが度々出てきます。

 

精神病院に入院していた方と会話していても、私としてはやはり医療保護入院等の強制入院は問題があるなと感じます。

 

「長くても数ヶ月の入院だと思っていたが、数年間の入院になっている。」というのは話を聞いていてぞっとしました、やはり悲惨だと思います。

 

この異常な状況に「対抗しようとする気力や思い」も段々と減退していくようです。

 

障害者権利条約　国連勧告で問われる日本の障害者施策

 

 

 

 

参照サイト：2022/11/18　https://www.nhk.or.jp/heart-net/article/723/

 

上記のように日本の平均入院日数は「277日」と異常です。

 

話を聞いてみたところ、何年、何10年と入院されておられる方もいらっしゃいます。

 

OECD平均は32日です。

 

※OECD（経済協力開発機構）はヨーロッパ諸国を中心に日・米を含め38ヶ国が加盟する国際機関です。

 

 

海外の事例

ダニエル・マックラー 精神保健ドキュメント

 

『癒しの家』薬なしでの精神病からの回復

 

精神科治療薬から離れる：こころの集い

 

など

 

https://www.youtube.com/playlist?list=PLHxb6wPjXF_3-yMQYfdHCt1Q-NTgTbTDk

 

精神障害のある人の尊厳の確立を求める決議

 

参照サイト：2021　https://www.nichibenren.or.jp/document/civil_liberties/year/2021/2021.html

 

上記のように日弁連でも決議がなされています。

 

「入院者の退院請求・処遇改善請求の権利を保障するため、無償で弁護士を選任し、援助を受けることができる制度を速やかに創設すること」というのは大事だと思います。

 

また、その退院請求が認められる割合は異常に低いため、その仕組みや審査自体も変えなければいけません。

 


講演会等・記事一覧

 

参照サイト：認定NPO法人 大阪精神医療人権センター　https://www.psy-jinken-osaka.org/category/kouenkai/

 

大阪精神医療人権センターでは、精神科病院の強制入院について多くの講演や提言を行っていますので、是非参照してみて下さい。

 

・強制入院に関するPDF資料（各データやグラフ、各都道府県ごとの精神障害者に対する法律援助申込受理件数など）

 

https://www.psy-jinken-osaka.org/wp/wp-content/uploads/2018/12/181117%E5%A4%A7%E9%98%AA%E7%B2%BE%E7%A5%9E%E5%8C%BB%E7%99%82%E4%BA%BA%E6%A8%A9%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%BC%E8%A8%AD%E7%AB%8B33%E5%91%A8%E5%B9%B4%E8%A8%98%E5%BF%B5%E8%AC%9B%E6%BC%94%E4%BC%9A%E3%80%80%E6%A3%AE%E8%B1%8A%E3%81%95%E3%82%93%E3%83%AC%E3%82%B8%E3%83%A1%E3%81%A8%E8%B3%87%E6%96%99.pdf

 

・主に大阪ですが、個別相談や精神科に入院中の方に向けたリーフレットも有ります。

 

https://www.psy-jinken-osaka.org/talk/#p-letter

 

・13万人以上が強制入院。

 

・強制入院は精神障害者への差別だとして国連が定める障害者権利条約（CRPD）に反している。にもかかわらず、数十年にわたり増加傾向。

 

・国内の強制入院例の大半を占める医療保護入院は，他国に類を見ない制度。

 

・以前は韓国にも同様の入院形態がありましたが当該法律に対し「人権侵害を最小化する原則に違反している」として2016年に違憲判決が下り廃止されました。

 

・さらに国際的には措置入院を含めた全ての強制入院を撤廃する機運が高まっており、アイルランドやオーストラリア、南米諸国など人権保護の意識が強い国では実際に廃止されています。

 

・精神科への入院で自殺は予防できないと報告されている。

 

・精神障害者は正常な判断ができないと決め込む家族と医師。

 

・医学は日々進歩しているので、既存の制度や毎日の診療の妥当性を検討し、変化を促してほしいのです。自分の提供している医療が最善かを常に検討することが重要です。

 

参照サイト：2022/3/7　https://www.igaku-shoin.co.jp/paper/archive/y2022/3460_03

 

強制入院に関する事例集

｢社会守る｣精神病院で人権侵害が続発する大矛盾

 

https://toyokeizai.net/articles/-/456826?page=7

 

全国の精神科病院在院患者総数

 

https://kp-jinken.org/%e8%aa%bf%e6%9f%bb%e5%a0%b1%e5%91%8a/%e6%97%a5%e6%9c%ac%e3%81%ae%e7%b2%be%e7%a5%9e%e5%8c%bb%e7%99%82%e3%81%ae%e7%8f%be%e7%8a%b6/