良い精神科医は、日本にいるのか?

良い精神科医は、日本にいるのか?

良い精神科医は、日本にいるのか?

良い精神科医や信頼できる精神科医は日本にいるのでしょうか。

 

「精神科の薬について知っておいてほしいこと-作用の仕方と離脱症状 J.モンクリフ」を読み、そう思いました。

 

良い精神科医、信頼できる精神科医の条件を挙げておられる先生がいらしゃいましたので以下に紹介します。

東京大学教授の哲学者 石原孝二氏

 

【良い(信頼できる)精神科医の条件】

 

1. 当事者を人と見なす(当事者の発言をきちんと聞く)。

 

2. 向精神薬の使用はなるべく避け、その副作用をきちんと説明する。

 

3. 病理化しない。

 

4. 製薬会社やMRの説明をそのまま当事者に説明しない。

 

5. 社会的な模範からの逸脱を『病状』として説明しない。

 

6. 十分なエビデンスに基づかない物語を『医学的』な説明であるかのように語らない。統合失調症の人はドーパミンが出過ぎているとか、うつ病の人はセロトニンが足りないとか。

 

7. 当事者の力を奪うような余計なことはしない。

 

参照サイト(2022/8/13):https://kp-jinken.org/2022/08/13/kp%E8%A8%AD%E7%AB%8B%EF%BC%92%E5%91%A8%E5%B9%B4%E8%A8%98%E5%BF%B5%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%83%9D%E5%A4%A7%E6%88%90%E5%8A%9F%EF%BC%8F%E6%B8%A1%E9%82%89%E3%81%95%E3%82%93%E7%8E%87%E3%81%84%E3%82%8B%E6%9C%A8/

 

「1. 当事者を人と見なす(当事者の発言をきちんと聞く)。」について

 

「人の話を聞きましょう。」というのは、小学校で教わる程度の事だと思いますが、実際にこれを出来ている精神科医はいるでしょうか。

 

googleMAPの精神科病院のクチコミでは、「薬漬け」の実情がよく分かる、患者さんの悲痛な体験談が複数見られます。

 

このような患者さんの悲痛な叫びも、漫然と薬を出している精神科医へは届きません。

 

「精神薬で治る患者さん」は良いですが、「精神薬では治らない患者さん」と「精神薬の副作用に苦しむ患者さん」に対して多くの精神科医は何ができるでしょうか、ほとんどの精神科医は薬を変えるか増やすか以外のことはできないでしょう。

 

「2. 向精神薬の使用はなるべく避け、その副作用をきちんと説明する。」について

 

上述のように精神医療では真っ先に「向精神薬」での治療が行われますので、「精神薬では治らない患者さん」と「精神薬の副作用に苦しむ患者さん」は救えないという状況です。

 

うつ病がなかなか治らないのは、医師がすぐに薬に頼るからだ 

 

参考サイト https://president.jp/articles/-/47436

 

また、患者さんが通院するメンタルクリニックの薬が全然合わない場合、結果として患者さんは病院を変えます。

 

この時、最初のメンタルクリニックの精神科医は、「治療に失敗した及び誤診した」という経験が得られず、また漫然と次の患者に対して同じ診断、同じ投薬を行います。

 

精神科医が「治療の失敗や誤診」について経験を得られる仕組みになっていません。

 

さらに、どんな職業でも、失敗したり間違えると基本的には責任を取らないといけません。

 

コンビニエンスストアで店員さんが間違えると、多くの店員さんは謝ります。

 

ガソリンスタンドでもパン屋さんでも、間違えると多くの店員さんは謝ります。

 

あなたが通っている精神病院や精神科医は、もし間違えた場合、謝罪したり、責任を取ったりするでしょうか?

 

今受診している病院の精神科医の態度から想定して考えてみて下さい。

 

また、精神薬を服用する際、重大な副作用(薬によっては稀に”自殺企図”等)が有ることを説明してもらいましたか?

 

「3. 病理化しない。」について

 

「病理化(医療化)」というのは、wikipediaを読むと、「従来は医療の範囲外だった事柄が、病気」と定義され治療の対象になっていくこと」を言うそうです。

 

また、「医療専門家よりも製薬企業の役割が大きい場合は”薬物化”と言い、身近な薬物化の例では、グラクソ・スミスクラインなどの欧米の製薬会社が日本に行ったメガマーケティングキャンペーンで、それまでと全く異なるうつ病観・巨大なうつ病薬市場が創出された事例などがある。(クレイジーライクアメリカ-心の病はいかに輸出されたか:イーサン ウォッターズ 著)」とのことです。

 

さらに「病気喧伝」とは「製薬会社や精神科医、専門家などが、市場を拡大するために、販売したり治療法を伝える目的で、病気の診断に用いる境界を拡大したり、そのような啓発を市民に宣伝することに対する、蔑称です。典型的には”医師に相談を”で締めくくられる広告です。」ということだそうです。

 

※以下、本ページ「良い精神科医は、日本にいるのか?」に関連して、「精神医療の荒廃」に関する記述です。私も多くの精神科医と接してきた結果、日本の精神医療は荒廃していると感じていますし、国連の勧告通り、改善点が多いと思います。

 

現在の精神医療は荒廃しています。



多剤併用の中で、ベンゾを半分くらいに減らして、ものすごく体調が悪くなっても、それは離脱症状ではなく、あくまでも「病気の悪化」ということです。

 

そして、さらに薬が増えていく。

 

ここに日本の精神医療の「原点」があります。



東大教授の哲学者、石原孝二さんです。

 

「良い」(信頼できる)精神科医の条件

 

医療保護入院に関わらない。

 

家族や地域住民、行政の意向ではなく、当事者本人の意向を最優先する。



精神科医が薬しか治療法を持っていない現在、投薬について議論することなしに、「良い精神科医」を語ったことにはなりません。

 

参照サイト(2022/8/15):https://ameblo.jp/momo-kako/entry-12758942759.html 

 

うつ病の治療は長期化しやすい。それはなぜなのか。

 

精神科医の亀廣聡さんは

 

「医師がすぐに薬に頼るからだ。私のクリニックでは抗不安薬と睡眠薬はいっさい使わない。

 

抗うつ薬投与は、この8年間で2症例だけ。

 

患者に『薬漬け』を強いる治療を続ければ、精神科医療はやがて社会から見放されるだろう」



しかし、この「エビデンス」というものが“くせ者”なのです。



それに、科学的データと呼べば聞こえはいいですが、
数字は見ようによって変わるものです。
悪意はなくても、エビデンスの目的が“薬”の販路拡大だとしたら恐ろしいことです。



このままでは精神科医療が社会から何も期待されなくなるのではないかという危機感を覚えるのです。

 

参照サイト(2021/7/4):https://president.jp/articles/-/47436

 

また、どの職業でも良い人と悪い人がいるとは思いますが、数ある職業の中で医師という職業は、「職業+ハラスメント」で構成されている「ドクターハラスメント」という用語が作られています。

 

なぜ、数ある職業の中で医師が「職業+ハラスメント」というワードが作られるのか・・・。

 

ドクハラ医師が増える原因は、wikipediaによると

・一般社会の対人関係における常識が、医療の世界では通じない場面が多すぎる、と語っている。

 

・ドクハラ医師が増える原因

 

→医師(医学の玄人)と患者(素人)の間におけるパターナリズムや情報の非対称性

 

→患者から感謝される機会が多くしだいに奢ってしまう心理状況

 

→親や先輩の影響で自分達が特権階級だと勘違いしてしまう狭い価値観

 

→医療社会の閉鎖性

 

→マンパワー不足の現在の医療制度問題

 

→医師としての評価に患者からの信頼度が含まれない

とのことです。

 

これは、「色んな精神科医に効かない薬を処方されて、副作用で苦しむ。」という経験をすればするほど、実感することができるかと思います。

 

または「緩慢な医療及び誤診で家族や自分自身が死んでしまう、または死の直前まで行く。」という経験があれば実感することができるかと思います。

 

しかしながら、このように後の祭りになる前に、事前にこれらのことを知っておかなければなりません。

 

医師や専門家を、ほぼ無条件に頼るというのは、「あなたの人生及び生死さえも、専門家に丸投げする。」ということです。

 

さらに、「判断に困ると早い時点で専門家に頼る。」ということをしていると、「自分で調べる」という能力も「判断力」も全く向上しません。

 

それこそまともな医師に当たるかは運任せで、場合によっては(営利的な)専門家のいいなりになって取り返しのつかない事になってしまいます。